フルコンタクトKARATEマガジン vol.46 2020年1月号

第21回全日本RF武道空手道選手権大会/チャレンジカップ
10月に国際大会開催! 中澤大樹が復活優勝!
谷村泰嘉が一般部初V! 女子は角田光優!

第21回全日本RF武道空手道選手権大会の入賞メンバー。

2019年12月1日、飯田市立武道館にて開催

打・極・投・絞が認められた禅道会最高の舞台が全日本RF大会である。

RF空手ルールの青年男子60キロ以下級の本命は16歳の谷村泰嘉(総本部)。ロシア大会やヨーロッパ世界大会、昨年の全日本RF大会2位という実績を持つ“禅道会の未来”である。
今大会も「一日でも早くプロで活躍したい。そのためにこの大会は絶対に優勝」と気合十分。決勝では初対戦となる野木崇政(駒ヶ根道場)に対し、打撃でプレッシャーをかけていく。試合が決まったのは残り50秒。「タックルに対する攻防を練習してきたので、すぐさま腕を入れた」という谷村がギロチンチョークで一本勝ち。
有言実行の谷村は「一日でも早くプロとして活躍したい。それこそが今まで支えてくれた人への恩返し」と述べた。

RF青年男子60キロ以下級優勝、“禅道会の未来”谷村泰嘉(総本部)が2017全日本60キロ以下2位の野木崇政(駒ヶ根道場)にギロチンチョークで一本勝ち。

青年男子66キロ以下級決勝は24歳の中澤大樹(中信支部諏訪道場)が、2018チャレンジカップ優勝の17歳の棚村成征(浜松可美)を気合で圧倒。
本戦から気持ちのこもった打撃を繰り出し、棚村を削っていく。延長戦に入ると「勝因は寝技」という通り、中澤が棚村にV1アームロックで一本勝ち。元少年部最強と言われていた中澤がRFで嬉しい初優勝を成し遂げた。

RF青年男子66キロ以下級決勝、中澤大樹(中信支部諏訪道場)が序盤から17歳の棚村成征(浜松可美)の気持ちを折る組手で攻め続け、延長でV1アームロックで一本勝ち。最優秀選手賞に輝く。

試合後、小沢隆首席師範は「2020年10月10~11日に東京で国際大会が開催されるが、それは各国の身体文化をどれだけ極められるかという試し合いの場でもある。今大会は日本代表を選考する場であり、日本人らしい身体文化を伸ばす才能があるか否かという基準でも試合を見させていただいた。10月の国際大会では世界の強豪国とそれを迎え撃つ日本代表の高い次元での攻防をお見せできるはず」と断言した。

RF青年男子81キ口以下級決勝、28歳の湊クレベル(伊那道場)が19歳の井村遥太(東京支部小金井道場)に首絞一本勝。

RF女子無差別決勝、角田光優(中信支部韮崎甲斐道場)が3連覇を狙う湊琴梨(広島支部観音道場)の打撃を後半から見切り、3-0で3年ぶり二度目の優勝。

RF青年男子無差別は31歳の津田英治(東京支部小金井道場)が遠間から跳び込んだ36歳の小池一也(武禅館)に上段突き二発で一本勝。

RFマスターズ66キロ以下級決勝、齋藤天(ディヤーナ国際学園)が2012、2018の全日本決勝で負けた川尻晃央(高崎道場)を打撃・寝技共に上回り、判定3ー0。

着衣総合格闘技「RF武道空手ルール」

RF武道空手ルールはパンチ、キック等の打撃技、投げ技、関節技、絞め技によるノックアウト及びギブアップにて勝敗を決する総合格闘技ルール。

青年男子・女子の部の試合時間5分間(判定時に技有以上の差がない場合3分間の延長戦となる)。

マスターズの部の試合時間試合5分間で行う(延長戦なし)。グランド時間は1分30秒、回数無制限とし、経過後には開始線に戻り、スタンドから再開する。

新人ルールは、2分30秒(マスターズ、女子は2分)、グラウンドでの寝技時間10秒、関節やバウンドは無し。スーパーセーフ着用。

アクセスルールは、3分30秒(マスターズ女子は3分)、グラウンドでの寝技時間は50秒×2回、関節もバウンドも有り。スーパーセーフ着用。

チャレンジカップ入賞メンバー。

ジュニアエキスパート小学5・6年生軽量決勝、篠崎大駕(中信支部諏訪道場)が谷村武佐士(総本部)にチョークスリーパーで一本勝。

ジュニアエキスパート小学5・6年生重量級決勝、谷村泰和(総本部)が若本大輝(長野支部)を下し、存在感を見せた。

中学エキスパート中学軽量決勝、雨宮怜央(中信支部韮崎道場)が同門の遠藤瑠騎を退けて優勝。

中学エキスパート中学重量決勝、清水輝(長野支部)が長田弦樹(中信支部韮崎道場)に一本勝。

ジュニアレギュラー重量決勝、南波竜二(中川道場)が鈴木与一(松川道場)に勝利。

ジュニアレギュラー軽量決勝、向山仁(長野支部)が神社楓(中信支部穂高道場)に3-1。

青年男子アクセス重量決勝、小川瑛生(浜松白脇道場)が熊谷祐太郎(名倉道場)に延長2-0。

主催者および全国各地より流会派・年代を超えて集まった来賓の皆さん。禅道会は2019年9月に公益法人の中で最も格上とされる認定NPO法人に長野県庁より認証された。

認定NPO法人認証祝賀会

祝賀会の風景。

宮下一郎・内閣府副大臣(左から2番目)、小松裕・元参議院議員(左から4番目)も参加。

大会終了後、場所を高森町へと移し、NPO法人日本武道総合格闘技連盟空手道禅道会主催による「認定NPO法人認証祝賀会」が開催された。

禅道会は、引きこもり・家庭内暴力など青少年の支援も続け、国際的にも活動している。こうした社会貢献活動の高い公益性が認められ、本年9月に公益法人の中で最も格上とされる、認定NPO法人に長野県庁より認証された(全国のNPO法人約5万件、認定NPO法人は約1079件)。

祝賀会では今後の展望やサムライプロジェクト(強化選手、実業団、企業雇用)などが発表された。

RESULT

  • 青年男子60kg以下級 ①谷村泰嘉(禅道会総本部) ②野木崇政(禅道会駒ケ根道場)
  • 青年男子66kg以下級 ①中澤大樹(禅道会中信支部諏訪道場) ②棚村成征(禅道会浜松可美)
  • 青年男子81kg以下級 ①湊クレベル(禅道会伊那道場)
  • 青年男子無差別級 ①津田英治(禅道会東京支部小金井道場)
  • 女子無差別級 ①角田光優(禅道会中信支部韮崎甲斐道場) ②湊琴梨(禅道会広島支部観音道場)
  • マスターズ66kg以下級 ①齋藤天(禅道会ディヤーナ国際学園) ②川尻晃央(禅道会高崎道場)
  • マスターズ73kg以下級 ①水谷秀樹(空手維新)
  • ワンマッチ ①田口功也(禅道会中信支部諏訪道場)
  • 昇段ワンマッチ ①田口英敏(禅道会中信支部諏訪道場)
  • 青年男子5級以下 ①富士照之(禅道会富士道場) ②夏目涼佑(禅道会豊橋本部道場)
  • 青年男子アクセス軽量 ⑦飛松大輝(禅道会長野支部) ②坂下聖弥(拳幸塾)
  • 青年男子アクセス重量 ①小川瑛生(禅道会浜松白脇道場) ②熊谷祐太郎(禅道会名倉道場)
  • マスターズ新人ルール軽量 ①中村正寿(禅道会中信支部諏訪道場) ②豊田順也(禅道会浜松本部)
  • マスターズ新人ルール重量 ①平井敬二(禅道会豊橋石巻教室) ②大和央季(禅道会中信支部諏訪道場)
  • マスターズアクセス ①鈴木敬将(東京支部小金井道場) ②石川大義(禅道会長野支部)
  • 女子アクセス ①村山沙織(禅道会中信支部内田道場) ②小日向未結(禅道会伊那道場)
  • 女子5級以下 ①河合利子(禅道会名倉道場) ②高良綾乃(禅道会豊橋本部道場)
  • ジュニアレギュラー軽量 ①向山仁(禅道会長野支部) ②神社楓(禅道会中信支部穂高道場)
  • ジュニアレギュラー重量 ①南波竜二(禅道会中川道場) ②鈴木与一(禅道会松川道場)
  • ジュニアエキスパート小学生5・6年生軽量 ①篠崎大駕(禅道会中信支部諏訪道場) ②谷村武佐士(禅道会総本部)
  • ジュニアエキスパート小学生5・6年生重量 ①谷村泰和(禅道会総本部) ②若本大輝(禅道会長野支部)
  • 中学生エキスパート軽量 ①雨宮怜央(禅道会中信支部韮崎甲斐道場) ②遠藤瑠騎(禅道会中信支部韮崎甲斐道場)
  • 中学生エキスパート重量 ①清水輝(禅道会長野支部) ②長田弦樹(禅道会中信支部韮崎甲斐道場)
  • 最優秀選手賞/中津大樹(禅道会中信支部諏訪道場)
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