30分で学力がアップ!?「武道ジーニアス」武道を核に天才を育成

30分で学力がアップ!?「武道ジーニアス」武道を核に天才を育成

空手のみならず教育分野でも活躍する智の巨人・小沢隆(禅道会)。今回は小沢氏が「これまでの集大成」と断言し、春からスタートする教育法「武道ジーニアス」の概要を聞いた。

――禅道会で春から一部の道場で新たな幼児教育を始めるそうですが…。
幼児・児童に焦点を当てた教育プログラム「武道ジーニアス」のことですね。
とても効果的な学習法を持つ学習団体と共同事業という形で行います。
では、質問です。頭の良さは何歳までに決まると皆さんは思いますか?
私が言う頭の良さは、記憶力に加え、考える・創造する・解決する頭の良さのことです。
環境によって異なりますが、いわゆる地頭の良さは、幼児期に大方のことが決まると言われています。
さらに6歳までの育て方や環境が、その人の性格、知能、運動能力に決定的な影響を与えることは、数え切れないほどの研究で証明されています。
そのため、変化が期待できる3歳~中学生までの間にできるだけ、多彩かつ良質の経験を与え、より多くのシナプスを発達させ、脳回路の、ネットワークを広げるかが重要になってきます。
――頭の良さだけでなく、人格の根底部分も3歳~中学生までに形成されるのですね。
現在、空手道場の指導現場や自立支援ディヤーナ国際学園という思春期以降、問題を抱える生徒を扱う、まさに教育の最前線で奮闘してきた私が人格形成の点で重要だと思うのが、幼児期に「自分は愛されている」「自分は必要な人間だ」という自己重要感(※1) が生まれるか否かです。
自己重要感が欠落した子供は、深刻な事件を起こすリスクが高まります。
一方で、両親からの愛に恵まれた子供は、どんな苛酷な状況でも自らを肯定し、他者を信じ、強い意志と希望を持って人生に立ち向かう人格になりやすいと言われています。
――子供の頃に形成された人格やモノの考え方は大人になってからも修正できるのでしょうか?
武道ジーニアスの効果がより強く反映される時期が3歳から中学生までというだけで、当然修正可能です。
しかし、年齢を重ねれば重ねるほど、多くの時間を要することは間違いありません。一度描いた絵を、絵の具を拭い去り、真っ白のキャンパスにしてから描き直すようなものですから。
それほど幼児期に刻まれる思考パターン、価値観は強いものなのです。だから私は道場に来る保護者に対し、「子供に対し、どれだけ深く愛情を伝え、心の絆作りをしたか?」ということをリサーチして、一人ひとり細かな指導法を取っています。

幼児教育ついて講置を行う小沢氏。

――武道ジーニアスでは具体的に何をやっているのでしょうか?
一つ目は呼吸法です。
正しい呼吸法を教え、酸素を送り込み、脳を活性化させます。
すると、記憶や判断、言語、計算、運動、体の成長にも良い影響が出始めます。
しかし、特別なことをやっているわけではありません。
稽古の中で行っている息吹や深呼吸・気合といった呼吸認知を高めていくだけです。
その分、指導者の号令や声掛けの呼吸認知が部分が通常より多くなります。稽古に参加しているだけで、参加者は自然と正しい呼吸が身についていきます。
それに加えて、呼吸法のみの時間も少し設け、速い、中くらい、遅い呼吸を組み合わせて、その人の特性に合った呼吸法をアレンジしていきます(大体4パターンに分けられると思います)。
――二つ目は?
楽しく能力開発ができる「超高速楽習カード(※2)」を使います。
私がカードを素早くめくりながら、そのカードに書かれていることを言葉に発して見せます。
単語のイメージと言葉で脳が刺激されます。このことにより、特に右脳が刺激され、イメージで記憶する能力が開発されていきます。さらに、カードの質を少しづつ変えていき、右脳に入った情報を左脳へと伝えます。脳内における汎化作用で、脳会体を開発していくことができます。そこに重要なのは小脳がかなり関与しているのでは…と推測しています。
時間は稽古後の合計30分程度。呼吸法の伴う武道の稽古後、脳は30~40分間、学習効率が最も高い状態になっています。
ここで遊ぴ感覚で、高速で瞬時にカードを見せ、子どもの語彙を増やし、右脳から脳会体を開発していきます。
――実験的に長野県で行われているそうですが、効果は?
この学習法は、それまで武道の部分を抜いた形でも、めざましい効果を上げ、既に実証済みです。
基礎概念・語彙力が増えますので、知的な部分が飛躍的に伸びることは間違いありません(中学生を過ぎた大人でも知能の改善は見られました)。
また、武道や呼吸法をつまり、体をプラスする事により、更なる効果が期待できます。
「武道ジーニアス」はまさに武道を核に天才を育てられるのです。
さらに道場のみならず、各家庭でも取り組む事ができ、独自の発達検査表を用いれば、保護者や指導者からすると子供の能力が可視化でき、今までどこか足りなかったのか? 洗い出され、達成容易な方から取り組むことができれば、子供にとって自信になり、同時に具体的な情報をもとに指導者と保護者が繋がる事ができ、それが家庭教育の啓蒙にも役立ち、強い部分はもとより、結果として、弱い部分もどんどん伸ばしていくことができます。
発達障害自閉症の症状(コミュニケーション能力、社会性)も改善されていくと感じています。
提携教育団体には保護者が教育について相談できるように無料で電話相談ができる14人のカウンセラーがいて、現場指導者はもとより、その14人カウンセラーが発達検査表を通じて、具 体的な相談やアドバイスもできるようになっています。
――他に特色はありますか?
「武道ジーニアス」には私が以前から推奨している武道の稽古や呼吸法により、より高度かつ、その人の独自性にあったマインドフルネスが組み込まれています。
マインドフルネスとは「今この瞬間の自分の体験に注意を向けて、現実をあるがままに受け入れること」です。
効果は次の通りで、様々な企業にも採用されています。
  • 「今この瞬間」を感じられるため、目の前のタスクに全力投球できる
  • 集中力アップ、ストレス解消が見込めるので、仕事の生産性が向上
  • 脳が活性化
  • EQ(心の知能指数)が向上し、コミュニケーション能力がアップ
空手とマインドフルネス(呼吸法を含む)、超高速楽習カードを組み合わせた点が唯一無二の部分であると自負しています。
全国の指導者の方には、空手の新たな可能性として、興味を持っていただければ幸いです。

〈次回へと続く〉

※1「自分という存在は、自分にとって一番重要」と思う「こころ」の働き。自己重要感が高い人は自信が生まれ、周囲からの愛・尊敬・信頼が得られやすくなる。結果的に生きるエネルギーにもつながる。

※2「食べ物・飲み物」「地理・色・図形」「動詞」「反対話」なと16ジャンルがある。

武道ジーニアスメソッド